広がれ!おうちワーク職人たち!
濱田 理香
「○○さんて、何かお仕事しているの?」
頻繁ではないけれど、ママ友さんや知り合いからこう聞かれる場面になることがあった時に「私は自宅で働いていますよ」と告げると、相手は疑問符をはっきり見せながらどんな内職なのかと聞かれます。もちろんそれらのお仕事も重要な役割を担っているのですが、パソコンを使い、クライアント様やお相手様とチャットやメール等で連絡の取り合いを行いながらお仕事を進めて云々と説明を始めると、今度は疑問符プラス聞いてきた人の関心がスーッと引いて、パートなどで外へ出ないようなお仕事自体が信じられないという顔をされるのです。
こんな時はおうちワークを売り込むチャンスだと、私は勝手に宣伝部長を始めるようにしています。
おうちワークとは?から始まり、私が行っている仕事内容やおうちワークのお仕事の種類、モチベーションを保つ自分なりの方法、自分なりのスケジュール管理、おうちワークをしていて良かったことなどを端的に伝えるようにしています。
ここでは、おうちワーク歴4年目の私が実践&意識をしているおうちワークのコツや、やりがいについてご紹介いたします。
・私がおうちで働くことを始めた理由
私はおうちワークを始める前、データ入力のパート勤務をしていました。勤務時間は午前9時から12時までという午前勤務で、自宅へ帰宅後はお昼ご飯を食べながら家事をして、それが終わったら買い物へ出かけて学校から帰ってくる子どもを迎える・・・当然疲労は積もりますが、主婦がパートに出るということはこういうことだと理解しながらの毎日でした。ただ一つだけ我慢できなかったことは「人間関係」でした。そのストレスで甘いデザートを毎日食べているうちに太ってしまい、職場自体へ行くこと自体が体に負荷をかけていたのです。私は元々コツコツと積み重ねる作業が好きなためお仕事自体は好きでしたが、このままだと自分が壊れてしまうと思い、何か他の働き方はないのか探している最中に「おうちで働く」という新しい世界に出会いました。
それからは、おうちで働くためにはどんな職種があるのか、どのような仕組みなのか、そもそも需要があるのか、私にもできるお仕事があるのかを徹底的に調べながらお仕事を探す毎日でした。
現在の私はデータ入力と、ご依頼を頂いた時にWEBライターのお仕事を行っています。
・おうちワークのモチベーションを保つ方法とは
基本的に自宅でのお仕事ですから、好きな時に働き好きな時にお昼寝や休憩をすることができます。
たまにはそんな時もありますが、私のおうちワークのモチベーションを保つ方法は、「自分の成果品によって誰かの助けになれる喜び」です。
おうちで働いていると、環境や家族構成にもよりますが、家で自分一人きりになってしまいます。
そうなると時々孤独を感じ、励みが欲しくなってしまうのです。そんな時はお仕事の手を一旦休め、推しの映像やお笑いのYouTubeを見て気持ちを切り替えています。
また、人に会うことやお散歩なども良いでしょう。日常生活とは違った刺激や言葉や景色を感じることもお仕事のモチベーションを保ち、励みになると思っています。
・おうちワークの工夫について
私はお仕事を行う際に部屋着ではありますが、髪を整えメガネからコンタクトに替えて、お化粧もします。おうちワークですからスッピンでいいと思うのですが、私の場合は身なりを整えるとお仕事スイッチが入るのです。時にはピアスなどのアクセサリーを付ける時もあります。
また、お仕事開始時間と終了時間もおおよそですが決めています。基本的には午前9時から開始をして午後3時から4時には終了するようにしています。
頂いているお仕事量や内容によっては開始と終了の時間は変動しますが、主婦である私は家事も行わなくてはいけません。特に午後3時を過ぎるとだんだんと主婦モードになっていき、夕ご飯のメニューや子ども用の翌日のお弁当のおかずなどへ意識が変化してゆくためお仕事に対しての集中力が続かなくなってしまうのです。このため、家事を行うためにお仕事の区切りタイミングの調整や、あえて家事時間を作るなどの工夫をしながらおうちワークを行っています。また、全ての家事を終え、寝るまでの時間ではお仕事に必要な情報収集や翌日のスケジュールは考えますが、改めてお仕事を始めることはしません。私にとって夜とは睡眠を取ることであって、心と体を休める大切な時間です。この時間こそが翌日のお仕事へのパフォーマンスを左右するものだと思っているからです。
・おうちで働いてよかったこと
雪の降る地域に住んでいる私にとって、冬季間の降雪量は日常生活に影響します。天候によっては交通機関がストップするため子どもの学校が休校になる場合があります。特にコロナ禍の頃は自粛期間でもおうちで働くことができたため家族が一緒にいられることができました。また、家族や自分自身の体調、両親の様子などで傍にいてあげたいという状態があったとすると、お勤めしているのであれば急な休み申請や時間調整が必要になりますが、おうちワークではスケジュールを自分自身で調整することができることから、誰の目も気にすることなく優先順位を決定できます。また、私は新たな分野についてのお仕事に取り組む際には徹底的に調べてから行うことにしています。そのおかげで今まで知らなかったジャンルや社会の知識を得て、それを生活に取り入れることができています。これはおうちで働いて様々なお仕事やビジネスの世界を知ることができているからこその経験だと思っています。
さらに、自分が書いた記事について高評価を得て、データ入力では次のステージのお仕事を任せていただけるなど、おうちで働いているけれど、私という人間を理解していただき次のステップへ進めるチャンスを得ることがとても嬉しくて、次のお仕事も頑張ろう!と思えるのです。
・おうちで働くことの意味
パートタイム、フルタイム勤務など、働き方は人それぞれです。また、時代はインターネットやネットワークの発達が著しい世の中でもあります。そして高齢化社会でもある社会では、外へ働きに出たいけれどそれができない方や、私のように人間関係に疲れた方もいることでしょう。おうちで働くということは、自分でスケジュール管理をしながら家事や育児との両立、または自分の特技や前職での経験を活かしながらも、新たな扉を開けるチャンスであり、外で働くこととは違った視野の広がりを体験できると思っています。