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No.18「おうちワークで叶えたライターの夢。新たな夢は親子3人で行く世界旅行!」

おうちワークで叶えたライターの夢。新たな夢は親子3人で行く世界旅行!

suzuki

おうちワークのスタートは移住とコロナがきっかけ

 

私がおうちワークを始めたのは2020年、新型コロナウイルスが世界中に大きな影響を与え始めた頃でした。18年間暮らした東京を離れて夫と福岡に移住し、ずっとやりたかったライターの仕事を始めました。

 

高校生の頃からライターを夢見ていた私は、「ライターになるには出版社の多い東京へ行くべき」と考え、地方からの上京を決意。就職氷河期になんとか雑誌のライター兼編集者になりましたが、あまりの多忙さと自分の非力さに挫折し、1年ほどで別の仕事に転職しました。その後の10年で携わった仕事はやりがいがあり楽しいものでしたが、「このままでいいのかな……」という漠然としたモヤモヤがありました。その後、夫と将来のことを話しあっている中で、このモヤモヤの正体は「本当は文章を書く仕事がしたい」ということだと気づきます。今思えば文章講座を受講したり、ライティングスキルを学べる本を買ったりしていたので、「文章を書きたい」と思っていたのだと思いますが、当時はまったく自覚がありませんでした。

 

けれども、気づいたところでライターの正社員雇用は狭き門、フリーランスになっても食べていける保障はありません。解決策を見つけられないまま、夫婦で福岡へ移住しました。新天地で文章が書ける仕事を探してみたもののピンとくる仕事になかなか出会えず、やっと出会えた働きたい仕事もコロナの影響で雇用が見送られることになりました。どうしたものかと考え、試しに始めてみたのがクラウドソーシングでのライティングの仕事です。

 

久しぶりに書く原稿は「これで納品していいんだろうか」と不安でしたが、少しずつ実績を積み、知人からの紹介でもお仕事をいただけるようになり、単価も上がっていきました。

 

知り合いのいない新しい土地でのおうちワークでしたが、孤独はあまり感じませんでした。それはコロナの影響で多くの友人がリモートワークをしていたからです。もしSNSなどで東京にいる友人たちが楽しく遊んでいるのをみていたら、夫としか話さないこの生活を寂しく感じていたかもしれません。また、おうちワークを始めてみると、人と話さないことは自分にとってストレスにならないことも実感できました。もともと家にいるのが好きだし、好きな仕事をして、好きな時に休憩ができるこの働き方は自分にとって快適でした。休憩は近くの本屋に行ってもいいし、マンガを読んでリフレッシュしてもいい。会社員が嫌だったわけではありませんが、今のほうがストレスなく、自分に合っていると感じていました。

 

おうちワークで気を付けていたのは自己管理です。家には、テレビや本、布団など様々な誘惑があり、気を抜けばダラダラしてしまう危機感がありました。また、集中力が切れると、部屋の片づけや掃除も始めたくなります。そこで朝起きたら、その日にやることをTODOリストにまとめ、1日のスケジュールをルーティン化させました。家事を朝の1時間で済ませて残りの時間を仕事に充てる。お昼休憩はしっかり1時間とり、その間にテレビを見てリフレッシュする。そして仕事を再開する。そうすることで、おうちでの仕事もしっかり集中することができました。

 


育児をしながらのおうちワーク

 

そんな生活を半年ほど続けた頃に、妊娠が発覚。特に妊娠初期には微熱やつわり、強い眠気などで本調子じゃない日が多くありました。そのため体調が優れない時は無理せず休むことにしました。自分の体調を優先して働けたのは、おうちワークだったからだと思います。

 

そして迎えた出産。コロナ禍での出産・育児のため家族のサポートも受けにくく、退院後からほぼワンオペ生活のスタートです。子育てはまさに生活を一変させました。眠れない、食事がとれない、掃除ができない、1人になれない。そして、自分のペースで仕事ができない。産前産後も月1本の原稿執筆を続けましたが、自分の時間がほぼ作れないため想像以上に大変でした。

 

そんな日々を送っているうちに「限りある時間をどう使って、原稿を書く時間を捻出するか」を常に考えるようになりました。パソコンでなければ原稿を書けないと思っていましたが、ゆっくり机に座ってパソコンを開く時間なんてとれません。そこでスマートフォンでの原稿執筆を取り入れました。寝かしつけの後に隣で下書きを書くことができるので、子どもの成長を間近で見られるおうちワークの利点を実感しました。

 

また、子どもとの生活はどうしても部屋が散らかります。雑然とした部屋だと仕事に集中できないため、夫に子どもを見てもらえるときは、カフェで仕事をすることが多くなりました。カフェでの仕事は気分転換にもなり、仕事の効率も上がります。パソコン(もしくはスマートフォン)があればどこでも仕事ができるのも、この働き方のメリットです。

 

1歳を過ぎた頃、子どもは保育園に通い始めました。それと同時に私も週3日のパートタイム勤務をスタートさせています。子育てに理解のある企業のため子どもの体調不良時でも安心して休めること、出勤することで育児と仕事のオンオフを切り替えられることなどの理由から、上手く育児との両立できています。そして残りの平日2日は引き続き、ライターとしてのおうちワークを続けています。

 

この副業スタイルは今の私にとってバランスの取れた働き方です。家族と過ごす時間を作れているし、念願だったライターの仕事も続けられています。何より心が安定していて、人生の中で一番幸福感を感じられています。子どもとの時間がどれだけあれば、足りるのかは、人それぞれ、家族それぞれ。今後も子どもや家族の状況をみながら、仕事の量や時間を調整していきたいです。

 


新たな夢は、親子3人で行く世界旅行!

 

実はコロナが始まる少し前、福岡へ移住するまでの8ヶ月間を使って夫と世界旅行をしてきました。その旅は楽しく、毎日発見がありました。その旅のなかで、働きながながら世界をめぐってみたいと思うようになりました。暮らすようにその土地に滞在して、また新たな場所へ旅に出る。その時、子どもと一緒だったらどんな旅になるのだろう。子どもと一緒に世界を見てみたい。その旅では、夫と2人で見た景色とは違うものがきっと見られるはずだ、と今からワクワクしています。

 

この親子3人で世界を旅するという夢を叶えるには、場所に縛られないおうちワークという働き方が重要です。その時が来るまでに実績を積み、スキルアップをして、どこでも働ける準備を整えていきたいと考えています。

 

「ライターになりたい」という長年の夢を叶えられたのは、おうちワークがきっかけでした。「親子3人で世界旅行をする」という新たな夢を叶えるのも、きっとおうちワーク。新しい夢のためにも今の自分と家族のためにも、好きな場所で好きな仕事をしていきたいです。

 

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