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No.3「おうちワークは、誰も我慢させない働き方」

おうちワークは、誰も我慢させない働き方

aikou

私が在宅ライターを始めたのは、今から13年前。上の息子が小学校4年生、下の娘が小学校1年生のときでした。子供が小学生になるのを機に、社会復帰してパートで働きに出るママ友も多くいたけれど、私は家のこともきちんとやりたいし、子供の面倒も自分で見たい専業主婦向きの性格です。家事や育児に重きを置いたまま、日中の暇な時間を使ってお小遣いが稼げたらいいなと思い、家で出来る仕事を探すうち、在宅ライターという仕事に巡り会いました。

 

子供の頃から本を読むこと、文章を書くことが好きでしたが、特に文章の書き方を学んだことはないし、資格を持っているわけでもありません。そんな私でも文章を書くという好きなことを仕事に出来たのは、おうちワークだからこそ。在宅ライターの場合、実は今日からでも始められるほど、仕事のハードルが低いのです。「始めるハードルが低く、それでいてステップアップの可能性は高い」というのが最大の特徴だと思います。

 

在宅ライターのお仕事との出会いは、たまたま見つけた「ライター募集」の記事でした。単発のお仕事で、仕事内容は指定されたテーマ「お金に関するエピソード」を600文字程度で書くと報酬が1件600円もらえるというものでした。これなら私にも書けるかなと思い応募。そのときは5件書いて3000円の報酬を得ました。結婚以来、専業主婦だった私にとって、自分で稼いで自由に使えるお金3000円は嬉しい大金でした。これを機に在宅ライターの仕事を探してみると、それ専用のサイトがあるほど世の中には在宅ライターの募集があることを知りました。

 

次のお仕事は、1記事100円の報酬だから「100円ライター」と呼ばれる質より量のお仕事です。指定されたキーワードを入れた500文字程度の文章を10記事書く。つまり1回の発注で1000円になるお仕事でした。在宅ライターは時給制ではなく1記事いくらの世界。書くスピードが上がれば上がるほど、時給換算したときに時給が高くなります。当初は1記事書くのに10分程かかっていたので、時給換算すると600円。世の中のパートの最低賃金は時給800円を超えていましたから、いつかパートの最低賃金に並びたいと目標を持つようになりました。半年もすると書くことに慣れて、10記事を1時間で書けるようになり、時給換算で1000円。世間の最低賃金を超え目標を達成しました。

 

100円ライターの仕事で、月に2~3万円は稼げる在宅ライターになりましたが、人は欲深いもので、もっと稼げる仕事があるんじゃないか?とさらに高みを目指します。次に選んだのは検索サイトに掲載するための、美容室など店舗の紹介文を1000文字程度で書く仕事でした。こちらの仕事はコンスタントに発注が来ていたので、1件1500円の報酬で月50件以上やって、気付けば年収100万円稼げるようになっていました。

 

ちょっとお小遣い稼ぎが出来たらと気軽に始めた在宅ライターのお仕事ですが、在宅ライターにも様々なお仕事があって、興味があるものに挑戦するうちに気付けば1年後にはパートに出るより時給が高く、年収100万円稼げるようになっていたのは嬉しい驚きでした。先程も書いたように、おうちワークは今日からでも始められるくらい仕事のハードルが低いのに、様々な仕事にチャレンジ出来て、自分次第でステップアップの可能性は高いこと。これがおうちワークの魅力です。

おうちワークの魅力は他にもたくさんあります。通勤時間0、普段着ノーメイクOKの気楽さ。煩わしい職場の人間関係に悩むこともない自由さ。おかげさまで精神的に健康でいられます。

おうちワークで工夫していることは、時間配分です。よく在宅ワークをやっていると言うと「仕事とプライベートの切り替えが難しそう」と言われます。確かに1日24時間を家事、育児、仕事でどう使うか、そこの管理は自分でやる必要があります。納期があるお仕事だと、納期管理は必須です。発注元と顔を合わせない関係性だけに、納期に間に合わないことは信用問題に関わること。その点は、会社に行って対面で働くより、在宅ワークのほうが信頼関係を保つ努力は必要かもしれません。私は在宅ワークを13年間していますが、これまで1度も納期に間に合わなかったことはありません。意識しているのは、今日出来ることを明日に回さない。納期までゆとりを持たせるために早めの行動。自分に厳しいくらいが在宅ワークにはちょうどいいかもしれません。

在宅ワークで一番困ったのは子供が小学生だった頃、夏休みなど長期休暇のときです。私は自室がなく、普段はリビングのテーブルか、ダイニングテーブルで仕事をしています。我が家はLDKが仕切り無し。小学生2人の子供たちがいるリビングのすぐ隣のダイニングテーブルで仕事をすると、子供たちの声がうるさくて集中出来ません。そこでこの問題をお金で解決しようと、夏休み直前に、子供たちに交渉しました。
「ママは家でお仕事をしなくちゃいけない。でもあなたたちがうるさいとお仕事に集中出来ないの。だから、あなたたちがほしいものを1つずつ買ってあげるから、その代わりママがお仕事をする間はケンカしたり、うるさくしないって約束出来る?」と。子供たちは、ほしいゲームカセットが買ってもらえるものだから、喜んでOKしてくれました。2人でゲームをしていれば、もちろんケンカになったりするのですが、約束の効果は想像以上で「シー。ママがお仕事しているから静かにしないと。約束したでしょ」と、子供のどちらかが言い出し、わりと協力的で仕事に大きな支障が出ることはなく毎年夏休みはこの作戦で乗り切りました。

 

息子が成人してからある日、聞かれたことがあります。「毎年、夏休みになると好きなものを買ってもらえる、あのシステムはなんだったの?」と。私は「あれは私がスムーズに仕事をするために、お金で解決したのよ」と、今となっては良い思い出です。それも自分に収入があるから出来ることなんですよね。私が仕事中は子供たち2人で遊ぶことになるけれど、それでも同じ空間に母親がいるという環境は、子供たちだけで留守番させるよりずっと良かったと思っています。

 

この13年間を振り返り、在宅ワークで1番良かったなと思うことは、私が望んだように家事や子育てに手を抜かずにいられたことです。家で仕事をしていて、雨が降り始めたらすぐ洗濯物を取り込みにいける。スーパーの特売日を逃さず買い物に行ける。子供が急病で学校から呼び出されても、すぐに学校へ向かいに行き、病院へ連れて行くことができる。学校行事に「その日は仕事だから行けない」と子供に寂しい思いをさせることもないし、夏休みに子供たちだけで留守番させる必要もない。つまり自分が働くことで家族の誰かに我慢させる必要がない。

 

家事も育児も仕事も、全部やる。でもそれは時間で区切るのではなく、自分の都合でやれるから、本当の意味で両立できる。専業主婦と働くママのいいとこ取り!それがおうちワークの1番の魅力だと思います。

 

 

 

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